Shooz Vincom Dong Khoi (2018)

ベトナム、ホーチミン市

店舗

写真:Giuseppe de Francesco; グラフィックデザイン:WULFF Graphics

 

SHOOZ DONG KHOIは、越系大手チェーンSHOOZのリブランディングの一環として、新しい店舗デザインのプロトタイプをデザインしたものです。その過程で、商業空間における陳列棚の役割について考えてみました。

正面の壁に掲げられた新しいブランドロゴに向かって、階段状に高くなっていく可動式ディスプレイ兼収納棚を、中心線に沿って配置しました。両側には動線を設けることで、自然に店員と顧客のやりとりが生じる空間となっています。33平米という狭い店舗スペースに解放感をもたらし、なおかつ、ショッピングモールの街路側からいかに人を誘導するかをデザインしてみました。

7つの壁面は、それぞれ異なるパターンや役割を持って展開します。壁面は8種類のシェルフに対応したグリッド状になっており、L字型のスチール製シェルフ330個に加え、70個のアルファベット型のシェルフを自由自在に取り付け、取り外しできます。

L字型シェルフは、単体では典型的な靴箱を彷彿とさせる形状となっていますが、商品を並べていないときは全体として生き生きとした模様を構成し、商品が並んでいるときには、主張せず商品を引き立てる役割を果たします。