SHOOZ LANDMARK店は、ベトナムの棚田から着想を得てデザインしました。

店内に足を踏み入れた買い物客は、「靴畑」の中にどっぷりと浸りながら、ぶらぶらとあちらへ行ったり、こちらへ行ったり。棚田を進んだ先には様々な角度の台形の陳列台が並べられ、店内空間を彫刻のようにあしらいます。陳列設備は可動式のモジュールになっていて、移動させることにより近道を作ったり、逆に延伸させることにより広い展示スペースを確保したりすることができます。

ショッピングモールの通路側から見ると、ブランドカラーで塗装したマットもしくは光沢のあるモジュール式の台形テーブル18台が水平方向に連続して配置されています。レジに向かって50cmから100cmまで段階的に高くなり、段差のある靴棚田を形成しています。

店内は、壁・床・陳列台がブランドカラーであるイエローとグレーを使って二分し、前景と中景を構成しました。陳列台は2枚の板をX字型に組んだ脚によって支えられ、真上のライトからの均一な光が段差のある表面を強調しました。X字の脚は、かえって独特な影や質感を生み出し、店内の横長の風景を補強する個別のレイヤーの様相を呈しています。